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ぶっかけ

bukkake
分類体位・行為 別名bukkake / ブッカケ 用例「集団にぶっかけられる場面」 「顔にぶっかけられた経験」 用法名詞 ▸ 累計 PV

うどん屋の出汁掛けと、AV スタジオの集団演出。同じ動詞が両方を指している。

ぶっかけ(英: bukkake)は、日本語動詞「打っ掛ける」を名詞化した語であり、料理用語と成人映像のジャンル名という遠く隔たった二つの領域に同時に居座っている、世界的にも珍しい語である。

概要

「打っ掛ける」(ぶっかける、もとの語形は「打ち掛ける」)を名詞化したこの語は、本来、対象に向けて液体を勢いよく注ぐ動作を中立的に指す口語にすぎない。讃岐うどんの「ぶっかけ」は、冷たい麺に少量の濃い出汁を直接注ぐ食法として現存し、丸亀製麺など現代のチェーン店メニューにも残る、何の含みもない日常語である。

しかし 20 世紀末、この素朴な動詞は日本のアダルトビデオ(以下 AV)業界の現場で別の意味を帯び始める。複数の射出者がカメラの前で一人の受け手を取り囲み、画面が一瞬で白く埋め尽くされる視覚的な決着の瞬間を、業界の人間たちは「ぶっかけ」と呼んだ。挿入を画面の中心から外し、フィニッシュの瞬間そのものを主題化したこの演出は、検閲下の日本 AV における苦肉の発明であると同時に、極めて演出的色彩の強いジャンルを一つ生み出した。

2000 年前後、この語は太平洋を渡り、英語圏の成人映像産業に bukkake として移植される。いまや料理用法以上に世界的な知名度を獲得し、Oxford English Dictionary に見出し語として収録されるに至った。

語源

一般語としての「ぶっかける」

「ぶっかける」は、強意接頭辞「ぶっ」(本来は「打ち」)と動詞「かける」の複合動詞である。「打ち」が促音化し「ぶっ」となる音便現象は近世以降の口語に顕著で、「ぶっ飛ばす」「ぶっ壊す」「ぶっ込む」など多数の派生形を生んでいる。動詞単体としては性的含意を持たず、現在も日常会話における用法は完全に中立である。

讃岐うどんの「ぶっかけ」は、冷たい麺に濃いめの出汁を直接注ぐ食法を指す。瀬戸内地方の家庭料理に由来する素朴な調理法であり、讃岐弁の「ぶっかける」(ぞんざいに注ぐ、勢いよく掛ける)の名詞化として定着した。1990 年代のセルフうどんブーム、および 2000 年代の丸亀製麺の全国展開によって、「ぶっかけうどん」は現代日本人にとって最も身近な「ぶっかけ」となった。

業界用語としての成立

性表現上の「ぶっかけ」がいつ業界内に出現したかについては、いくつかの説がある。ぶっかけ的演出そのものは 1980 年代中後期の日本のポルノ映像にすでに見られたとされる。一方、語の形で初めて作品タイトルに採用されたのは、シャトル・ジャパン(東京・新宿区拠点)が 1995 年にリリースした『Bukkake Milky Showers 01』とされる。シャトル・ジャパンは野外露出・ぶっかけ・ごっくんなどフェティッシュ系を専門に扱う AV メーカーで、後の 2001 年 1 月、「ぶっかけ/BUKKAKE」を商標登録するまでに至る。

ただし、業界内で「ぶっかけ」を一つの独立ジャンル名として確立させた最大の功労者として広く名前が挙がるのが、監督・松本和彦である。1998 年前後、松本は当時の日本の AV 規制(性器および挿入の直接描写を禁ずる自主規制)を逆手に取り、挿入を画面の中心に置かない代替演出として「ぶっかけ」を主題化した。検閲という制約が、結果として一つのジャンルを生んだ典型例として、後年たびたび引かれることになる作品群である。

歴史

日本における展開

1980 年代末から 1990 年代を通じて、AV 業界は自主規制団体「ビデ倫」(日本ビデオ倫理協会、現 NEVA)の指針により、性器および挿入の直接描写に強い制約を受けていた。当時の業界の合言葉は「モザイクで隠れる場所をどう画面の主役から外すか」だったという。挿入の瞬間が見せられないなら、見せられる瞬間を主役に据えるしかない。その問い直しの中から、フィニッシュの瞬間を画面の中心に据える発想が立ち上がっていく。

「ぶっかけ」演出はこの環境下で生まれた最も視覚特化型のジャンルの一つである。複数の射出者が円を描いて受け手を取り囲み、カメラを回したまま一人また一人と決着していく。画面に決定的な変化が連鎖する数十秒を、編集を介さず一連の流れとして記録する構成は、後の批評家たちに「カウントアップ式の山場」と呼ばれることになる要出典

2000 年代以降は、ぶっかけ専門レーベルが複数立ち上がり、人数規模そのものを商品名に冠する作品群が定着した。「巨大ぶっかけ」「100 人ぶっかけ」「200 人ぶっかけ」といった連番タイトルは、参加男優の動員数が数えられる単位として機能していることを意味し、撮影現場のロジスティクス(待機列の管理、衛生管理、進行台本)が商品の質を直接決める奇妙なジャンルとして発達していった。後年の作品群においては、当該演出は単独主題として完結する場合と、他のジャンル(例えば巨乳もの・痴女もの)の追加要素として組み込まれる場合の双方がある。

海外への文化輸出

1998 年、米国カリフォルニア州チャッツワース。ロサンゼルス郡西部に位置するこの一帯は、当時から「ポルノ・バレー」と呼ばれる成人映像産業の集積地であり、同地に拠点を置く独立メーカー JM Productions(1995 年設立、創設者 Jeff Steward)もその一角にあった。同社は同年、自社シリーズ『Perverted Stories 21』のなかに「Bukkake Boys」と題された 15 名規模の場面を組み込む。日本のフェティッシュ・ジャンルを米国式ゴンゾ(疑似ドキュメンタリー的撮影手法)に翻訳した、ある種の文化移植実験だった。

視聴者の反応は想定をはるかに超えて熱狂的だった。Steward は翌 1999 年、独立シリーズ『American Bukkake 1』をリリースする。「サーカスのような派手な演出」「物語性より量と強度を優先」を売りにしたこのシリーズは、大人数の顔面ぶっかけを核とするゴンゾ形式の系譜を米国に確立し、以降 bukkake は英語圏でも独立したカテゴリ語として定着していった。

ジャンルの社会的可視性が高まるにつれ、当局の関心も呼ぶことになる。2001 年 5 月 21 日、JM Productions のオフィスは LAPD(ロサンゼルス市警察局)20 名による家宅捜索を受け、複数のぶっかけ関連作品が押収された。さらに 2006 年 5 月 31 日、同社・Steward・配給会社 Five Star Video は連邦司法省により「わいせつ物頒布」で起訴される。指定された作品には『American Bukkake 13』が含まれていた。最終的に 2007 年 10 月 16 日、証拠不十分により起訴は取り下げられたが、米国の表現規制論議のなかで bukkake という語が司法文書の登場語として定着する契機にもなった。

英語の既存語彙では一語で表現しがたい特定の演出を指す専門語として認知が広がり、2000 年代を通じて Oxford English Dictionary、Merriam-Webster、Collins などの主要英語辞典に見出し語として収録されていった。同様の借用はフランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・韓国語にも見られる。

英語圏では一時期、料理用法を完全に脱落させた形で借用が広まったため、日本食店が現地でメニューに「bukkake udon」を採用すると地元紙のトピックになる、という事態がしばしば起きた。2010 年代の英国では、日本食レストランが看板に「Bukkake Udon」を掲げたことがタブロイド紙に取り上げられ、店主が「これはうどんの伝統的食法の名称である」と説明に追われる事例が複数報告されている。

派生形態

顔面ぶっかけ(facial bukkake)

受け手の顔面を主たる放出対象とする形態。視覚的インパクトが最も大きく、当該ジャンルの中核とされる。画面の構図上、受け手の表情と液体の軌跡を同時にフレームに収めることが可能なため、編集の山場を作りやすい。

ジェンダー論的観点からは、屈辱の象徴とする読みと、受け手側が主導権を持つ合意演出とする読みが鋭く対立する主題でもある。アン・アリソンは前者の文脈で当該演出を論じ、画面構成の非対称性そのものに権力関係を読み込む。一方、女優側のインタビューや業界自伝では、自身がジャンルを主体的に選択する語りも複数記録されており、解釈は単一に収斂しない。

多人数規模の演出

参加する射出者数を売りに前面化した形態。「10 人ぶっかけ」「50 人ぶっかけ」「100 人ぶっかけ」のように人数を冠する商品名が定着しており、撮影現場の動員規模そのものが商品的価値となるジャンル特性を持つ要出典。視覚的なジャンルである一方で、舞台裏は徹底して兵站(ロジスティクス)的だという落差も、当該ジャンルの特異な点である。

ごっくん

ぶっかけの直接的な隣接形態として、放出された体液を受け手が摂取する演出を「ごっくん」(英: gokkun)と呼ぶ。シャトル・ジャパンはぶっかけと並行してごっくん専門シリーズを展開しており、両ジャンルは商業的にも演出的にも連続体として扱われてきた。英語圏でも gokkun として借用されているが、流通度は bukkake に及ばない。

なぜ受容されたか

ぶっかけが日本国内・海外双方で独自ジャンルとして確立した背景には、いくつかの要因が指摘される。

第一に、自主規制環境が、挿入・性器の直接描写ではない代替的視覚演出を業界に促した。検閲は表現を縮ませる作用だけでなく、別方向に表現を膨らませる作用をも持つ。

第二に、画面構成上の理由がある。複数射出者対一人という非対称構図は、画面に集中点(受け手)と拡散点(取り囲む射出者群)を同時に作るため、編集上の山場を組み立てやすい。一連の決着が時系列で連鎖する構成は、観客に「終わりがいつ来るのか」という期待を持たせ、累積的なクライマックスを生む。

第三に、日本語の音韻的特徴がある。bukkake という子音重複(っ)を含む 4 拍の語は、英語話者にとって発音しやすく、かつ既存英語語彙にない異質な響きを持つ。借用語が定着するにあたって、語そのものの音韻的キャッチーさは無視できない要因とされる。

文化的言及

学術的言及

ジェンダー論、メディア文化研究において、bukkake は日本発のサブジャンルが英語圏に逆輸出された希有な事例として論じられる。アン・アリソン(デューク大学)は『Permitted and Prohibited Desires』(2000)等で、検閲下の日本ポルノ表現がいかに独自の視覚文法を発達させたかを論じる文脈で当該演出に言及している。マーク・マクレランド(ウーロンゴン大学)は日本の戦後性文化史の系譜のなかで、AV 業界用語の英語圏輸出を「マイナー文化の主流化」として位置づける。

一般語との混同

英語圏では性的用法のみが借用されたため、本来の料理用法が忘却される現象がしばしば指摘される。日本食レストランが「bukkake udon」を英語圏でメニュー名に表示することの是非が、英国 The Guardian などで話題となった事例も報告されている。日本側からすれば日常語の侵食であり、英語圏側からすれば思いがけない原義の発見、という非対称な戸惑いを生む稀有な語といえる。

関連項目

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参考文献

  1. Allison, Anne 『Permitted and Prohibited Desires: Mothers, Comics, and Censorship in Japan』 University of California Press (2000)
  2. McLelland, Mark 『Love, Sex, and Democracy in Japan during the American Occupation』 Palgrave Macmillan (2012)
  3. 『日本国語大辞典(第二版)「ぶっかける」項』 小学館 (2001)
  4. 『bukkake, n.』 Oxford English Dictionary (OED Online) — 英語圏での借用語化の確認 https://www.oed.com/dictionary/bukkake_n
  5. 『Bukkake (food)』 Wikipedia (English) — 料理分野における用法の概観(二次資料) https://en.wikipedia.org/wiki/Bukkake_(food)
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