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男の

otokonoko
分類身体・性感 別名otoko no ko / male crossdresser / femboy / 女装 用例男の娘の彼女が好み」 男の娘専門の同人誌」 用法名詞・動詞 ▸ 累計 PV

「女性に見える男性」を独立した審美ジャンルとして可視化した、2000 年代の日本サブカル空間が生み出した語彙の一つである。

男の娘(おとこのこ、英: male crossdresser / femboy)とは、男性身体を持ちながら女性的外見・装い・所作を伴う成人を指す日本語のサブカル発祥表現である。漢字表記の意外性(「男の」+「娘」)が示す通り、男性と「娘」(若い女性の意)の組み合わせによる造語であり、2000 年代の同人誌即売会・成人向けゲーム領域における新ジャンルの命名語として広く認知された。

概要

男の娘は、性別越境(ジェンダー・クロッシング)の一形態を、サブカルチャー固有の様式として概念化した語である。生物学的性別が男性でありながら、衣装・髪型・化粧・所作・声の出し方等で女性的表現を採用する人物像を指す。本人のジェンダー・アイデンティティは多様であり得る(シスジェンダー男性が女装する場合、トランスジェンダー女性が含まれる場合、ノンバイナリー的アイデンティティの場合など)が、サブカル概念としての「男の娘」は外見・表現様式のレベルで運用される語である。

成人向け表現分野では、2000 年代後半以降に独立ジャンルとして確立し、AV・同人誌・成人向けゲーム・小説の各分野で固有のキャラクター類型・物語類型を形成している。並列概念として「ニューハーフ」(性転換手術等を伴う場合の従来語)、「ふたなり」(両性具有のサブカル概念)、「女装男子」「クロスドレッサー」などが流通する。

本項は成人当事者・成人キャラクターを対象とした文化的概念としての男の娘を扱う。出演者・参加者は法的に成人であることが前提となる。

語源

「男の娘」は、男性を意味する「男」と若い女性を意味する「娘」(こ、むすめ)を組み合わせた造語である。漢字「娘」を「むすめ」ではなく「こ」と読ませる訓読みの操作によって、本来は対立する意味の二語を一体化した独自の表記が成立した。

語の起源について確定的な特定は困難だが、2000 年代後半の同人誌即売会・成人向け雑誌における造語ないし流行語化が広く指摘されている。雑誌『わぁい!』(一迅社、2010 年 4 月創刊、2014 年休刊)を初めとする男の娘専門誌の登場、同名特集を組む既存サブカル誌の続出などを経て、2010 年前後に商業的にも広く認知される語となった。

英語圏には対応する固有語彙として femboy(女性的少年・男性)、trap(ジェンダー越境的キャラクターを指すアニメ・ゲーム用語、現在は問題視されることもある語)、crossdresser(より一般的な女装者の語)などが並存する。日本語借用形 otoko no ko は 2010 年代以降の英語圏オタク文化圏で部分的に使用される。

歴史と文化的位置づけ

性別越境の長い前史

性別越境的表現は世界各文化に長い歴史を持つ。日本においても、近世歌舞伎の女形(おやま)、宝塚歌劇の男役、近代以降の女装文化(美輪明宏らの活動)など、性別越境的表現は継続的に蓄積されてきた。中国京劇の梅蘭芳らの男旦(なんたん、男性が女役を演じる)、ヨーロッパのドラァグクイーン文化など、世界各地に類似の伝統が確認される。

「男の娘」概念はこれら既存の性別越境的表現とは部分的に系譜を異にする。歌舞伎・宝塚・ドラァグの伝統は舞台芸術の一環として制度化された表現様式であるのに対し、男の娘は 2000 年代日本のサブカル空間内部で独自に発生・展開した、より個人的・日常的・親密圏的な表現様式である。

2000 年代: サブカル概念としての成立

男の娘の概念的成立は、2000 年代の同人誌即売会・成人向けゲーム・サブカル雑誌の交差点で進展した。先行的事例としては、ぱじゃまソフト『プリンセスうぃっちぃず』(2005)等の成人向けゲームに登場する女装的キャラクター、各種商業漫画における周辺的女装キャラクターなど、複数のメディアで類型の蓄積が進んでいた。

2010 年の雑誌『わぁい!』(一迅社)創刊が、ジャンル概念の商業的可視化の節目となった。同時期には同人誌即売会における男の娘ジャンルの独立カテゴリ化、専門オンリーイベント(「男の娘オンリー」即売会)の開催など、ファン文化レベルでの組織化が並行して進展した。

2010 年代以降の広がり

2010 年代以降、男の娘概念は商業漫画・アニメ・成人向けゲームの主流メディアでも継続的に登場するキャラクター類型として定着した。代表的な作品例として、性自認の揺らぎを主題化する志村貴子『放浪息子』(『コミックビーム』2002-2013)、男の娘系 4 コマ漫画である佃煮のりお『ひめゴト』(『わぁい!』ほかで連載)など、男の娘ないし異性装的キャラクターを中核に据えた作品群が一般向け・成人向け双方で展開した。

国際的な認知も同時期に進展した。英語圏のアニメ・漫画愛好者層において otoko no ko / femboy がジャンル区分名として認知され、北米・ヨーロッパでも独自の男の娘的表現の広がりが観察されている。

隣接概念との関係

男の娘は、ニューハーフふたなり・女装男子・トランスジェンダーといった隣接概念と部分的に重複しつつ、それぞれ異なる文脈で運用される。ニューハーフが性転換手術を含む医療的介入を伴う場合があるのに対し、男の娘はそうした医療介入を必ずしも前提としない。ふたなりが両性具有のサブカル概念であるのに対し、男の娘は男性身体を保持した上での女性的表現を中核とする。

派生形態

視覚的鑑賞型

男の娘の女性的外見・衣装・所作を視覚的に鑑賞する形式。メイド服、セーラー服(成人女性のコスプレ文脈に限定される)、ドレスなど、女性的衣装と組み合わせた表現様式が定型化している。コスプレ文化との接続も顕著である。

キャラクター類型型

成人向けゲーム・同人誌における男の娘キャラクターの類型化。「素直で優しい性格」「身長の小柄さ」「スレンダー体型」「華奢な体格」など、特定の身体的・人格的属性との結びつきが定型として成立している。

関係性類型型

物語における男の娘キャラクターの配置パターン。男性主人公との関係性、同性との関係性、第三者の認識をめぐる物語など、ジャンル特有の物語構造が蓄積している。BL(ボーイズラブ)領域との接続、女性消費者層への訴求など、複数の受容層をまたぐ性格を持つ。

受容心理

男の娘嗜好の心理的背景について、複数の説明枠組が並存する。性別越境への文化人類学的関心、ジェンダー二元論への美的・知的挑戦、視覚的記号性(男性身体属性と女性的表現の併存による独自の視覚効果)、関係性の重層化(性別認識の揺らぎが生む物語的可能性)など、いずれも単独では網羅的説明とならない要出典

ジェンダー論・トランスジェンダー研究の領域からは、男の娘概念がサブカル固有の表現様式である一方、現実のトランスジェンダー当事者の経験との関係をどう整理するかが、継続的な論点となっている。サブカル概念と現実のジェンダー・アイデンティティとの関係、表現の責任、当事者表象の倫理など、論点は多岐にわたる。

成人向け表現としての男の娘ジャンルは、出演者・参加者全員が成人であることを前提とし、自由意志に基づく表現選択が尊重されることを基盤とする。当事者の自己決定とサブカル表現の独自性とを両立させる文化的環境の整備が、ジャンルの健全な発展の条件となっている。

関連項目

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参考文献

  1. 『男の娘文化研究』 三才ブックス (2012)
  2. 溝口彰子 『BL 進化論』 太田出版 (2015)
  3. 『ジェンダー越境のサブカルチャー史』 新曜社 (2017)
  4. 『コミックマーケット30年史』 コミックマーケット準備会 (2005) — 同人空間における男の娘ジャンル成立過程
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