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浮世絵

ukiyoe
分類歴史・文化 用例「歌麿の美人画を初めて見た」 浮世絵の春画を博物館で目にした」 用法名詞 ▸ 累計 PV

浮世絵とは、江戸時代の都市文化を背景として発達した日本独自の絵画ジャンルであり、版画形式での大量複製を通じて庶民層にまで普及した近世日本の主要な視覚文化である。

浮世絵(うきよえ)は、17 世紀後半から 19 世紀後半にかけての江戸時代を通じて発達した日本の絵画ジャンルであり、肉筆画と版画の両形式で制作された。題材は当時の風俗(美人・役者・名所・遊廓・春画)に及び、庶民が手に入れうる価格帯で大量に流通した点で、世界の美術史上稀有な大衆芸術の例とされる。19 世紀後半の欧州印象派・後期印象派にジャポニスムとして決定的影響を与え、世界美術史の中で固有の位置を占める。本項では成立、発達、性表現との関係、海外への影響を扱う。

概要

「浮世」の語は、仏教的な「憂き世」(苦しみの世)から、近世の現世享楽的世界観としての「浮き世」(浮かれる世)への意味転換を経たもので、井原西鶴の浮世草子と並んで近世初頭の世俗主義的世界観を表現する語である。「浮世絵」はその意味で、現世の風俗・娯楽を主題とする絵画というジャンル定義を内包している。

技法的には、墨摺絵(初期)から多色刷りの錦絵(明和期、1765 以降)へと発達した。版元(出版者)・絵師・彫師・摺師の分業体制で制作され、商業出版物として流通した点が、欧州の絵画と異なる近世日本独自の制作・流通形態である。

成立と発達

初期: 17 世紀後半

浮世絵の起源は、17 世紀後半の菱川師宣(1618–1694)による絵入り本・一枚摺りの絵画とされる。菱川は肉筆画と版画の双方で都市風俗・遊女・若衆を題材とし、後年の浮世絵ジャンルの基本的な題材構成を確立した。代表作『見返り美人図』(肉筆絵、東京国立博物館所蔵)は、初期浮世絵の到達点を示す作例とされる。

同時期、上方では西川祐信が京都の風俗を題材とする絵本を出版し、関東の浮世絵と並行して関西的浮世絵の系譜を形成した。

中期: 18 世紀

18 世紀前半、奥村政信、鳥居清信らが浮世絵を継承・発展させ、丹絵・紅絵・漆絵といった彩色技法が順次開発された。1765 年(明和 2 年)、鈴木春信(1725?–1770)による多色刷り「錦絵」の確立は、浮世絵史上の重要な転換点である。鈴木の優美な美人画は、その後の浮世絵美人画の基本様式を決定づけた。

18 世紀後半、勝川春章による役者絵、礒田湖龍斎による美人画、北尾重政による多様な題材の作品群が、浮世絵の表現領域を拡大した。

後期: 18 世紀末〜19 世紀前半

18 世紀末から 19 世紀初頭の浮世絵黄金期には、喜多川歌麿(1753?–1806)、東洲斎写楽(活動期 1794–1795)、葛飾北斎(1760–1849)、歌川広重(1797–1858)といった巨匠が活動した。歌麿の美人大首絵、写楽の役者大首絵、北斎『冨嶽三十六景』、広重『東海道五十三次』『名所江戸百景』など、浮世絵史を代表する作品群が当該時期に集中する。

歌川派(歌川豊春・豊国・国貞・国芳ら)は最大の流派を形成し、19 世紀の浮世絵市場の中核を担った。

末期: 19 世紀後半と近代

19 世紀後半、写真の輸入と石版画・銅版画など欧州印刷技法の導入により、浮世絵は商業的優位を失った。明治期にも月岡芳年、小林清親らが活動を継続したが、ジャンルとしての浮世絵は明治末期から大正期にかけて、新版画(渡邊版画店の橋口五葉、川瀬巴水ら)および創作版画の運動へと変容した。

春画との関係

浮世絵の重要な部門の一つに、性表現を主題とする春画がある。江戸時代の主要な浮世絵師の大半が春画を制作しており、菱川師宣、鈴木春信、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国貞、渓斎英泉らの春画作品が現存する。北斎『喜能会之故真通』(1814)、歌麿『歌まくら』(1788)などは、春画史上の傑作とされる。

春画は、浮世絵の周縁的・隠れた部門ではなく、主要絵師が積極的に取り組む表現領域であった。江戸期には「笑い絵」「枕絵」「秘画」などの呼称で流通し、婚礼準備の教育的役割、健康祈願の意義、純粋な娯楽的鑑賞など、複数の社会的機能を持っていた。

近代以降、明治政府の取締り、戦後のわいせつ概念の導入により、春画は美術史研究の対象から長らく排除された。1990 年代以降、海外の主要美術館(大英博物館、ボストン美術館等)での春画展開催を契機に、研究・展示が再開され、2015 年の細見美術館「春画展」では日本国内で初の本格的な春画展が実現した。

海外への影響

19 世紀後半、浮世絵は欧州・米国に流入し、印象派・後期印象派・アール・ヌーヴォーに決定的影響を与えた。クロード・モネ、エドガー・ドガ、メアリー・カサット、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジェームズ・マクニール・ウィスラーらが浮世絵を蒐集し、自作にその構図・色彩感覚・画面構成を取り入れた。

この現象は「ジャポニスム」と呼ばれ、19 世紀後半から 20 世紀初頭の欧州美術の革新と密接に結びつく文化交流の事例である。ファン・ゴッホによる広重『大はしあたけの夕立』『亀戸梅屋舗』の油彩模写は、ジャポニスムの代表的事例として広く知られる。

文化的位置づけ

浮世絵は、近世日本の都市文化の中核的視覚文化であり、文学・演劇・音楽・服飾と並ぶ並行的発展を遂げた。版画形式による大量複製と低価格流通は、当時の世界的にも類を見ない大衆芸術の制度的成立を可能とした。

性表現を含む春画もまた、当該時期の日本社会における性に対する開かれた表現可能性の例として、現代の研究において重要な位置を占めている。後年のエロ漫画戦後カストリ雑誌など、近代以降の日本の性表現文化が、春画的伝統との連続性において論じられることも多い。

関連項目

参考文献

  1. 鈴木春信 ほか 『浮世絵八華』 東京国立博物館 (1985)
  2. Bell, David 『Ukiyo-e: The Art of the Japanese Print』 Tuttle (2012)
  3. Clark, Timothy(ed.) 『Shunga: Sex and Pleasure in Japanese Art』 British Museum Press (2013)
  4. 小林忠 『浮世絵の歴史』 美術出版社 (1998)
  5. 喜田川守貞 『近世風俗志(守貞謾稿)』 (1837-1853)

別名

  • ukiyo-e
  • 浮世絵版画
  • 江戸絵画
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