hentai-pedia

PV

異種姦

ishukan
分類フェチ・嗜好 用例異種姦ものの同人誌を集める」 異種姦の物語類型に惹かれる」 用法名詞・動詞 最終更新 ▸ 累計 PV

葛飾北斎『喜能会之故真通』(1814)に登場する「海女と蛸」の絵は、人間の女性と巨大な蛸が触手を絡ませる場面を、近世日本の春画の中に既に置いていた。明治・大正・昭和を経て、現代のサブカル空間ではこの「人間と異種」の性的接触が、独立した嗜好類型として確立している。

異種姦(いしゅかん)とは、人間と異なる種族・存在(獣類、神話的怪物、地球外生命、機械・人工物、神霊等)との性的接触を主題とする虚構嗜好類型を指す日本語の総称である。同人誌・成人向けゲーム・エロ漫画春画等の各サブカル分野で派生形態が多く、現実の動物との性的接触(獣姦・bestiality)とは原則として独立した物語装置として運用される。本項では現実の獣姦行為を扱わず、虚構ジャンルとしての異種姦のみを対象とする。

概要

異種姦は、虚構作品における「人外存在」との性的接触の総称であり、その対象は広範に及ぶ。代表的類型として、(1) 動物型(犬・馬・牛等の哺乳類、その他の生物。フィクション内のみ、現実の獣姦は本項外)、(2) 触手型(蛸・イカ・植物・粘体等)、(3) モンスター型(オーク・ゴブリン・ドラゴン等のファンタジー怪物)、(4) 神話的存在(神・悪魔・天使・妖怪等)、(5) 機械・人工物型(ロボット・サイボーグ・AI 等)、(6) 異星人型、等が並列的に存在する。

異種姦類型に共通する物語的特徴として、(1) 通常の人間関係を超えた「圧倒的他者性」、(2) 形態的・生理的な非対称性、(3) コミュニケーション不可能性または部分的可能性、(4) 物語上の禁忌侵犯、等が挙げられる。これらは現実の人間同士の性的関係では再現できない感覚的・象徴的体験を提供する装置として機能する。

なお、現実の動物との性的接触(獣姦、bestiality)は日本では動物愛護管理法の保護対象として動物虐待に該当しうる行為であり、複数の国で違法行為として刑事処罰の対象となる。本項目は 架空・虚構の物語類型としての異種姦のみを記述対象 とし、現実行為の促進・容認を意図しない。

語源

「異種姦」は漢字「異」(異なる)・「種」(種類・種族)・「姦」(性的接触)の三字熟語で、日本のサブカル領域における造語である。明確な初出時期は確定が困難だが、1990 年代後半から 2000 年代初頭にかけての同人誌・成人向けゲームのジャンル区分用語として確立した要出典

「姦」の字は古来「姦淫」「強姦」等の語で性的接触の意味を担い、近現代日本語ではサブカル領域での「○姦」型造語(寝取り→寝取られ、車内→車内姦、輪姦、近親→近親姦、義理→義理姦等)の生成基盤となってきた。「異種姦」もこの造語パターンの延長で成立したと推定される。

英語圏の対応概念としては、ジャンル区分名の確立度合いには差があるが、monster sexbestiality fiction(虚構の獣姦)、xenophilia(他種愛)、cross-species sexuality(異種間性愛)等が部分的に重なる用語として用いられる。日本のサブカル特有の総称としての「異種姦」を完全にカバーする英語単一語は確立していない。

歴史と展開

近世以前の異種接触表象

人間と異種の性的接触を描く表象は、洋の東西を問わず古来より存在する。古代ギリシア神話のレダと白鳥、ヨーロッパのインキュバス・サキュバス、東アジアの妖狐譚(『聊斎志異』『今昔物語集』所収の各話)、日本の蛇婿・蛇女房譚、各地の動物異類婚姻譚等、いずれも人間と異種存在との性的・婚姻的関係を主題とする物語伝統の一部を成す。

近世日本においては、葛飾北斎『喜能会之故真通』(1814)所収の「海女と蛸」が、人間の女性と巨大な蛸が触手を絡ませる場面を直接的に描いた春画として、後世の異種姦表象の遠い起源として参照される。同作品は明治以降の浮世絵研究において繰り返し論じられ、20 世紀後半以降は日本サブカル研究・西洋アート史研究の双方で取り上げられる古典的事例となっている。

20 世紀後半の漫画・成人向けゲームでの確立

20 世紀後半、日本の成人向け漫画・同人誌・成人向けゲームの発達に伴い、異種姦は独立したジャンル区分として確立した。1980-90 年代の成人向けゲーム、特に三角関係・ファンタジー RPG 系の作品群においては、モンスター・人外キャラクターとの接触を主題とする派生作品群が形成された。

触手系については、前島賢『セカイ系とは何か』(2010)等のサブカル批評書において、1980 年代の前田俊夫『うろつき童子』、同年代の成人向けアニメーション作品群を経由して定着していった経緯が論じられる。この流れの中で、触手は異種姦類型の中でも独立性が高い派生として、別項として論じられることもある(本項では包含的に扱う)。

21 世紀のサブカル拡張

21 世紀に入り、異種姦はファンタジー系成人向けゲーム・成人向け漫画・同人誌領域で広範な作品群として展開している。代表的な作品形式として、(1) ファンタジー RPG の世界観で異種族との恋愛・性的関係を描くもの、(2) ホラー系で人外存在との接触を主題とするもの、(3) 異世界転生・召喚もので異種族との関係を主題とするもの、等が並列的に存在する。

成人向けゲーム領域においては、特定種族(オーク・ゴブリン・ケンタウロス等)との関係を主軸に据えた派生ジャンルが確立し、「メス○○」(メスゴブリン等)型のキャラクター類型が広く流通している。同人誌即売会のジャンル区分にも独立した枠が設けられる場合がある。

海外への波及

英語圏のオタク文化・成人向けコンテンツ領域においても、日本の異種姦類型は monster girl / monster sex 系のジャンルとして独自の発展を遂げている。日本のサブカル発の作品の翻訳・配信、英語圏の同人作家による独自展開等を通じて、形式的な相互参照関係が成立している。

なお、英語圏では実在動物との性的接触を扱う作品(bestiality content)に対する法的規制が日本より厳しい国も多く、虚構表象であってもプラットフォームレベルでの制限を受ける場合がある。日本のサブカル文脈における「異種姦は虚構表象であり現実獣姦とは別物」という前提が、すべての英語圏受容で共有されているわけではない点は留意が必要である。

派生形態

動物型

哺乳類(犬・馬・牛・猿等)を相手とする派生。現実の獣姦行為と区別される虚構表象として運用される。物語上は「動物と意思疎通できる女性」「動物の側に人間に近い知性がある」等の設定で、現実の獣姦が孕む同意・倫理問題を物語装置で回避する形式が一般的である。

触手型

蛸・イカ・植物・粘体等の触手を持つ存在を相手とする派生。触手として独立した嗜好類型を成し、本項とは独立して論じられることが多い。物語的には拘束・自動的接触・複数同時接触といった、人間相手では再現できない感覚的体験を提供する装置として機能する。

モンスター型

ファンタジー世界観のオーク・ゴブリン・ドラゴン・スライム・ミノタウロス等を相手とする派生。RPG 系作品との親和性が高く、ファンタジー世界観の二次創作・派生作品の主要な題材となっている。「メス○○」型のキャラクター類型(メスゴブリン・メスオーク等)は、モンスター型異種姦における代表的キャラクター形式である。

神話的存在型

神・悪魔・天使・妖怪・幽霊等を相手とする派生。日本古来の妖怪譚・宗教説話の系譜と接続する側面があり、近世春画・現代成人向け漫画双方で継続的な作品群を形成している。

機械・人工物型

ロボット・サイボーグ・人工知能・電子的存在等を相手とする派生。SF 世界観の作品群との親和性が高く、20 世紀後半以降の SF アニメーション・成人向けゲーム・同人作品で展開している。

受容心理

異種姦嗜好の心理的背景については、複数の説明枠組が並存する。(1) 圧倒的他者性への憧憬、(2) 通常の社会関係を超えた象徴的接触、(3) 形態的・生理的な非対称性による感覚的非日常、(4) 物語上の禁忌侵犯のスリル、(5) 異種族・人外を「パートナー」として描く想像力の試行、等。いずれも単独では網羅的説明とならず、文化的・個人的要因の複合作用として理解するのが妥当である要出典

異種姦は、対象が虚構存在であるという特性ゆえに、現実の人間関係における倫理的問題(同意・暴力・搾取等)を物語装置で迂回する形式を取りやすい。一方で、現実の獣姦行為への接続を意図する受容や、現実の存在(人間以外の動物)を傷つける描写の流通は、虚構表現の倫理として継続的に議論の対象となっている。

倫理的留意

本項は 虚構の物語類型としての異種姦のみを記述対象 とし、現実の獣姦・動物虐待に該当する行為の促進・容認を意図しない。日本では動物愛護管理法に基づく動物虐待として刑事処罰の対象となる場合があり、また多数の国家において獣姦行為そのものが違法とされている。

同人誌・成人向けゲーム・エロ漫画等の作品群においても、(1) 児童ポルノ的表現を含まないこと、(2) 現実の動物への暴力・虐待を肯定的に描かないこと、(3) 当事者性を尊重した表現選択、等の制作規範が業界・コミュニティ内で継続的に議論されている。

関連項目

参考文献

  1. 『性愛幻想の文化史』 せりか書房 (2019) — サブカル幻想ジャンルの分類学
  2. 更科修一郎 『モンスター×ヒロイン物語学』 波状言論 (2010) — 成人向けゲーム・同人誌における異種交配類型
  3. 白倉敬彦 『海女と蛸 春画における異種接触』 新潮社 (2002) — 葛飾北斎『喜能会之故真通』を中心とする異種接触表現の歴史
  4. 『Eromanga Studies』 Routledge (2015) — Western academic study of Japanese ero manga taxonomy

別名

  • 異種交配
  • cross-species
  • monster_sex
  • インターロード
  • bestiality_fictional
人気のエロ単語 Ero Words

兄妹相姦 きょうだいそうかん / kyoudaisoukan

フェチ・嗜好

媚薬 びやく / biyaku

フェチ・嗜好

寝取らせ ねとらせ / netorase

フェチ・嗜好

寝取り ねとり / netori

フェチ・嗜好

母子相姦 ぼしそうかん / boshisoukan

フェチ・嗜好