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SMサロン

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分類風俗・業界 用例「緊縛サロンの女王様にプレイを依頼する」 SMサロンはSMクラブより接客を重視した業態である」 用法名詞・動詞 最終更新 ▸ 累計 PV

SMサロン(えすえむさろん)とは、緊縛・調教・支配服従(SM)を主たるサービス内容とする日本の風俗業態のうち、専用設備と接客様式を備えた個室空間で提供される形態を指す呼称である。広義にはSMクラブと同義の文脈でも用いられるが、業界慣用としては、(1) サロン的・接客的様式の重視、(2) 専属女王様(Mistress)の主体性、(3) 設備投資を伴う固定店舗での運営、を特徴とする業態を指す呼称として区別される傾向にある。本項では、SMサロンの業態的特徴、店舗形態の類型、SMクラブとの異同、業界形成の歴史、風営法上の位置づけ、メディア・SM文化との連動について扱う。

概要

SMサロンの基本サービスは、(1) 客が来店または事前予約により入店し、(2) 店舗に在籍する女王様、M嬢、M男嬢等のキャストを指名し、(3) 専用個室(SMルーム、ダンジョン、緊縛部屋)においてSMプレイを受ける、という形態を取る。提供時間は60分から180分が標準で、料金は地域・店舗ランク・キャストの指名料により大きく変動する。

SMサロンとSMクラブは業界用語として相互に重複する範囲が広く、両者を厳密に区別する慣用は確立していない。しかし業界誌・店舗呼称の用例を観察すると、「サロン」の語は、(a) 比較的少数のキャストを抱える専門店、(b) 専属女王様が運営方針を主導する店舗、(c) サロン的・社交場的な接客様式を強調する店舗、で多用される傾向にある要出典。これに対して「クラブ」は、より大規模なキャスト在籍数、組織的運営、複数の個室を持つダンジョン型の店舗を指す呼称として使われやすい。

風営法上は、店舗型のSMサロンは「店舗型性風俗特殊営業」(同法2条6項)に分類され、各都道府県公安委員会への届出制の下で運営される。SMサロンに固有の業態区分は法令上存在せず、SMクラブ・ファッションヘルス等と同等の業態区分の下で運営される。性交(本番)行為は法令上も業界の建前としても禁止されており、SMサロンは口腔系サービスをも含まない「ノー本番・ノーフェラ」を建前とする店舗が他業態より相対的に多い。提供役務の中核は身体接触を伴うSMプレイであり、性器接触の有無を業態の同一性条件としない点に特徴がある。

語源

「SMサロン」は和製語であり、「SM」(サディズム・マゾヒズムの頭文字)と「サロン(salon)」の合成で構成される。サロンの語は元来、フランス語で社交場・談話室を指し、18世紀パリの文芸サロン文化に由来する。日本の風俗業態の呼称に用いられる「サロン」は、戦後の喫茶店・社交場文化を経て1970年代以降に風俗業態の自称として定着した語であり、「クラブ」「ヘルス」「キャバレー」等と並ぶ業態呼称の一つである。

「SMサロン」の語選択は、(1) 不特定多数を相手とする大衆的業態と区別される、特定嗜好者向けの専門場という業界内の自己定義、(2) 単なるプレイ提供にとどまらず、サロン的・社交的接客を含む業態であるという自己呈示、(3) 「クラブ」より小規模・専門的な店舗であるという業界内の含意、を反映している要出典

「緊縛サロン」「女王様サロン」「ボンデージカフェ」等の派生呼称も同系統の業態を指し、それぞれ提供サービスの中核(緊縛技法、女王様プレイ、ボンデージファッション)を強調する自称として用いられる。英語圏で対応する業態語はBDSM dungeonSM studiofetish lounge等であり、これらの海外業態と部分的に対応する。

歴史

前史:戦後SM文化と地下サロン(1947-1979)

日本のSMサロンの直接的源流は、戦後SM文化の形成期に求められる。1947年創刊の『奇譚クラブ』、1968年創刊の『SMキング』等のSM専門誌は、読者投稿欄を通じて同好者の私的サークルの形成を促した。1960-70年代には、こうした読者交流から派生した会員制のSMサロン・SMバーが、東京・大阪等の繁華街に少数ながら存在した。これらは公式の風俗届出を行わない地下営業の形態が大半であり、業界統計上の把握は困難である要出典

1972年には、団鬼六『花と蛇』(1962年連載開始、1974年日活ロマンポルノ化)を頂点とするSM文学・SM映画の興行的成功が、SM文化を成人文化の一領域として可視化させた。これに伴い、SMをテーマとする風俗業態への需要が顕在化し、店舗営業として表立った形での展開の素地が形成された。1970年代後半には、東京・新宿、大阪・心斎橋等で、緊縛師がショーマンとして活動する小規模SMバー・SMサロンが複数開業しており、これらが現代SMサロンの直接的祖型となった。

確立期:風営法改正と業態整理(1980-1989)

1985年2月の風営法大改正は、それまで法の隙間で営業していた個室型風俗業態を「店舗型性風俗特殊営業」として法制度上明記し、届出制の対象とした。この改正により、SMをサービス内容とする個室型店舗は、ファッションヘルス等と同等の業態区分の下で届出を行いうる地位を得た。

1980年代を通じて、団鬼六文学を背景としたSM文化の大衆化、日活ロマンポルノにおけるSM映画の継続的供給、SM専門誌の市場確立が並行して進行し、SMサロン業態の文化的・経済的基盤が形成された。SM専門月刊誌『SMスピリッツ』(東京三世社、1982年創刊)、『SMサン』(三和出版、1976年創刊)等の業界誌は、店舗紹介欄・広告欄を通じて、SMサロンの集客と業界情報流通の主要媒体として機能した。

1980年代後半は、SMをサービス内容とする店舗型業態が、業界用語の「SMサロン」「SMクラブ」名のもとに整理された時期にあたる。東京の歌舞伎町・池袋・五反田、大阪の梅田・京橋等に、専用設備を備えたSMサロンが複数開業した。

全盛期:1990年代

1990年代は日本のSMサロン業態の全盛期にあたる。バブル景気の余波と1985年法改正の整備効果が重なり、全国の主要都市でSMサロンが展開した。この時期の業界的特徴として、以下の三点が挙げられる。

第一に、店舗の専門化と高級化。専属女王様(Mistress)を看板とする店舗ブランドが形成され、緊縛・蝋燭・拘束等の特定技法に特化したサロンが登場した。「○○の館」「○○の城」等の象徴的店名を掲げる店舗が業界誌の常連となり、サロン名と専属女王様名の組み合わせがブランド資産として機能した。

第二に、サロン文化と接客様式の確立。プレイ前のカウンセリング、提供メニューの相談、希望に応じたプレイ構成、終了後のアフターケアといった接客プロトコルが、SMサロンの業態的特徴として定着した。これらの接客的要素は、ファッションヘルス等の他業態との差異化要因として、業界誌・店舗広告で強調された。

第三に、SM文化メディアとの相互強化。SM専門誌の店舗紹介、SM AVの女王様キャスティング、写真集・書籍等のSM文化商品との連動により、SMサロンは単なる風俗業態を超えて、SM文化の制度的拠点として機能した。

縮小期:2000年代以降

2000年代以降、SMサロン業態は緩やかな縮小基調に入る。背景として、(1) デリヘル等の派遣型業態の主流化に伴う店舗型風俗全体の構造的縮小、(2) 2005年風営法改正による店舗型性風俗特殊営業の地理的規制強化、(3) インターネット・SNS等の普及に伴うSM情報・パートナーマッチングの個人化、(4) 業界誌『SMスピリッツ』の段階的縮小と2014年休刊、等が挙げられる。

2010年代以降の業態構成は、固定店舗型のSMサロンが主要都市に少数残存する一方、出張型・派遣型の「SMデリバリー」「出張ドミナトリックス」が増加し、業態の重心が無店舗型へ移行した。これに対して、SMサロンに本来固有の特徴である「設備重視」「サロン的接客」「専属女王様の主体性」は、出張型では再現が困難であり、固定店舗型のSMサロンの存続意義は専門特化の路線で確保されている。

店舗形態の類型

SMサロンは提供サービスの中核技法により、いくつかの類型に区分される。これらの区分は法令上のものではなく、業界慣用および店舗自称によるものである。

緊縛サロン

緊縛技法を中核サービスとするサロン。専門の縛り師・緊縛師が在籍し、麻縄・綿縄を用いた拘束・吊り技法を提供する。設備として、(a) 拘束・吊り用の天井ビーム・梁、(b) 床面の縄目隠し、(c) 緊縛用ロープの保管庫、(d) 鏡張りの壁面(自己観察用)等を備える。緊縛は神経・血流圧迫等のリスクを伴うため、技法の習得・実践には専門訓練を要し、緊縛師の職業的独立性が他のSMサロン業態より高い傾向にある。

女王様サロン

女性ドミナント(女王様)を看板キャストとし、男性客のサブミッシブ役プレイを提供するサロン。M性感(M性感)との業態的近接性が認められるが、SMサロンはM性感より、(i) 拘束・打擲等の身体的SM技法を含む比重が大きい、(ii) 調教・支配服従の心理的演出を重視する、(iii) 性器接触型のサービスが相対的に少ない、点で区別される要出典

ボンデージカフェ・SMバー

ボンデージファッション・革製衣装を着用したスタッフが接客し、飲食提供と並行してSMプレイを提供する形態。風営法上は、飲食提供と性風俗営業を組み合わせた業態として、複数の届出区分にまたがりうる。1990年代の歌舞伎町・池袋に複数の店舗が営業した。SMサロンと飲食店の中間業態として、SM文化への入口的役割を果たした。

M男嬢サロン

男性のサブミッシブ(M男嬢)を在籍させ、女性客または同性客のドミナント役プレイを提供する形態。女王様サロンと比較して業界内での店舗数は少数派であり、東京・大阪等の主要都市にのみ点在する要出典

SMクラブとの異同

SMサロンとSMクラブは、業界用語として相互に重複する範囲が広く、両者を厳密に区別する慣用は確立していない。しかし業界誌・店舗呼称の用例を観察すると、以下の傾向的差異が認められる。

第一に、規模の差異。「クラブ」はキャスト在籍数の多い大型店、「サロン」は少数のキャストを抱える小規模店、で多用される傾向にある。第二に、運営主体の差異。「クラブ」は経営者と従業員(女王様)の役割分離が明確な組織的運営、「サロン」は専属女王様が経営方針を主導する個人色の強い運営、を含意する場合が多い。第三に、接客様式の差異。「クラブ」はプレイ提供を中核とする業態、「サロン」はプレイ提供に加えてサロン的・社交的接客を強調する業態、の語感を持つ。第四に、設備の差異。「クラブ」は複数のダンジョンを持つダンジョン型店舗、「サロン」は専属女王様の好みを反映した特徴的個室を持つ店舗、で多用される要出典

これらの差異は、店舗自称の慣用に基づく傾向であり、法令上の区分や厳密な業態定義ではない。実際の店舗運営においては、「SMサロン」と自称する店舗が大規模なキャスト陣を抱え、「SMクラブ」と自称する店舗が個人経営的な運営をする例も少なくない。

メンズエステ・通常風俗との差異

SMサロンと、メンズエステ・通常風俗(ファッションヘルス、デリヘル等)との業態的差異は、提供サービスの中核に求められる。通常風俗・メンズエステは、口腔系・手淫系・按摩系のサービスを中核に据えるのに対し、SMサロンは拘束緊縛・打擲・蝋燭・調教等のSM技法を中核に据える。性器接触の有無を業態の同一性条件としない点が、SMサロンの業態的独自性である。

接客様式の差異も顕著である。通常風俗が、客の性的興奮への即時的応答を業務の中心とするのに対し、SMサロンは、(1) プレイ前のカウンセリング(可否事項、健康状態、希望内容の確認)、(2) セーフワード設定、(3) プレイ進行中の段階的調整、(4) プレイ後のアフターケア、というプロトコルに沿って、時間の経過に伴うプレイの進行管理を業務の中心とする。この時間管理的接客は、SMサロンを「サロン」たらしめる業態的特徴である。

メディア・SM文化との連動

業界誌との連動

『SMスピリッツ』(東京三世社、1982-2014)、『SMサン』(三和出版、1976年創刊)等のSM専門誌は、SMサロンの集客と業界情報流通の主要媒体として機能した。これらの業界誌は、(1) 店舗紹介・広告、(2) 女王様インタビュー、(3) 読者投稿、(4) SM文学・SM評論、を編集の柱とし、SMサロン業界の文化的・経済的基盤を形成した。1990年代に発行部数のピークを迎えた業界誌は、2000年代以降にインターネット媒体への移行に伴い段階的に縮小し、2014年の『SMスピリッツ』休刊が業界誌時代の象徴的終焉とされる。

SM文学・SM映画との連動

SMサロンは、団鬼六文学に代表されるSM文学および日活ロマンポルノ系SM映画と、相互強化的な文化的連関を持った。団鬼六『花と蛇』(1962-1974)、沼正三『家畜人ヤプー』(1956-1959)等のSM文学は、SMサロンが提供するプレイ内容の文化的参照系として機能し、サロンの女王様・縛り師の演出・呼称・衣装等のスタイルに影響を与えた。福田和彦『日本緊縛史』(新泉社、1980年)に代表される研究文献は、SMサロンの緊縛技法を歴史的・文化的文脈に位置づける学術的根拠を提供した。

AV作品との連動

1990年代以降、SMをテーマとするAV作品市場の確立に伴い、SMサロン在籍の女王様・M嬢がAV出演を通じてタレント化する経路が開かれた。SMサロンはAV女優のキャスティング供給源として、AVプロダクションは女王様タレントの集客装置として、相互強化的に機能した。

関連項目

参考文献

  1. 福田和彦 『日本緊縛史』 新泉社 (1980) — 戦前から戦後にかけての緊縛文化の展開を概観する基礎文献
  2. 『SMスピリッツ』 東京三世社 (1982-2014) — 戦後日本SM文化を代表する月刊誌。SMサロン広告・店舗紹介の主要媒体
  3. 『SMサン』 三和出版 (1976-2000年代) — SM専門誌として店舗紹介・読者交流欄を有した
  4. 『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』 日本国法令 (1948) — 1985年改正で店舗型性風俗特殊営業の業態区分を整理
  5. 松井良彦 『緊縛の文化史』 青弓社 (2009)
  6. 坂爪真吾 『性風俗のいびつな現場』 ちくま新書 (2016)
  7. 中村淳彦 『ナイトワーク社会学』 新潮新書 (2018)

別名

  • SM風俗サロン
  • 緊縛バー
  • ボンデージカフェ
  • SM salon
  • 女王様サロン
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