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R O M A N P O R U N O

ロマンポルノ

romanporuno
分類エロ作品 別名日活ロマンポルノ / Roman Porno / Nikkatsu Roman Porno / ピンク映画 用例「1970年代の劇場上映作品」 「成人映画館での三本立て興行」 用法名詞・動詞 ▸ 累計 PV

経営危機に直面した大手映画会社・日活が、活路を成人向け映画製作に求めた経緯から始まった製作体制は、結果として戦後日本映画における特異な作家育成プラットフォームを構成することとなった。

ロマンポルノは、日本の大手映画会社・日活株式会社が 1971 年 11 月から 1988 年 5 月にかけて製作・配給した成人向け劇場映画シリーズである。本項では制作背景、低予算作家主義の確立、主要監督・俳優、AV登場以降の終焉、ならびに 21 世紀の再評価について扱う。

概要

ロマンポルノは、戦後日本映画史において、商業的合理性と作家性が稀有な形で両立した映画製作体制であった。日活経営危機への対応として 1971 年に開始されたこの体制は、(1) 低予算(1 本約 750 万円-1,000 万円)、(2) 短期撮影(約 10 日)、(3) 一定の性描写量(尺数の 10 分の 1 程度に「絡み」を入れる)という基本制約を厳格に運用しつつ、その制約内における物語・演出・撮影上の自由度を作家に大幅に与える独特の体制であった。

この制約と自由度の組み合わせは、結果として、戦後日本映画における重要な監督群、すなわち神代辰巳、田中登、曽根中生、根岸吉太郎、相米慎二、池田敏春、滝田洋二郎、崔洋一らを輩出する作家育成プラットフォームとして機能した。これらの監督は後に一般映画・大作映画の領域でも主要な活動を展開し、ロマンポルノは「日本映画の黒澤明・小津安二郎以後を支えた作家群の修練の場」として再評価される歴史的位置づけを獲得した。

産業背景と成立

日活の経営危機

ロマンポルノ開始の直接の背景には、日活株式会社の経営危機がある。1950 年代後半から 1960 年代の日活は、石原裕次郎・小林旭・宍戸錠等を擁し、アクション映画・青春映画で隆盛を誇ったが、1960 年代後半のテレビ普及・若年観客層の映画離れに伴い、急速に観客数を減少させていた。

1971 年、日活は最終的な経営転換として、自社撮影所(日活撮影所、東京・調布)・配給網・契約俳優を温存しつつ、製作内容を成人向け映画に全面転換することを決定した。同年 11 月 20 日、最初のロマンポルノ作品『団地妻 昼下りの情事』(西村昭五郎監督)、『色暦大奥秘話』(林功監督)、『新色暦・三人の女』(山口清一郎監督)等が公開され、ロマンポルノ体制が開始された。

「ロマン・ポルノ」の命名

シリーズ名「ロマンポルノ」は、フランス語 roman(物語、ロマン)と英語 porno(ポルノ)の和製合成語である。日活宣伝部は、単なる「ピンク映画」ではなく「物語性を持つ成人映画」であることを示す呼称として「ロマンポルノ」を採用した。これは既存の独立系ピンク映画との差別化、および大手映画会社の作品としての品質保証を強調する戦略的命名であった。

警察の摘発と裁判

1972 年 1 月、警視庁はロマンポルノ作品『恋の狩人』『女子高生 芸者』等 4 作品を「わいせつ図画頒布罪」(刑法 175 条)で摘発し、日活幹部・監督・脚本家ら 9 名を起訴した(「ロマンポルノ裁判」、「日活ロマンポルノ裁判」)。

裁判は 1972 年から 1980 年まで 8 年間続き、最終的に被告全員が無罪となった。同裁判は刑法 175 条のわいせつ概念の解釈に関する重要判例の一つとして記憶されており、後のAV 産業の自主規制慣行にも影響を与えた。

作家性と表現

低予算と作家自由度

ロマンポルノの製作体制は、製作費・撮影日数・性描写量という三つの基本制約を厳格に運用したが、その制約内における物語設定・キャスティング・演出・撮影手法の選択には、監督に大幅な自由度が与えられた。「絡み」(性表現シーン)を一定量入れる必要があるという制約は、結果として監督に対し、いかにその制約を自身の作家性と統合するかという創造的課題を提示した。

主要監督

ロマンポルノ期に活動した主要監督群とその代表作には、以下の系譜が挙げられる。

神代辰巳: 『一条さゆり 濡れた欲情』(1972)、『四畳半襖の裏張り』(1973)等。即興的演出・自然光撮影による独自の様式を確立した。

田中登: 『マル秘 色情めす市場』(1974)、『実録阿部定』(1975)等。実録ジャンルへの挑戦と詩的映像で批評家から高評価を得た。

曽根中生: 『天使のはらわた 赤い教室』(1979)、『博多っ子純情』(1978)等。原作漫画の映画化と独自演出で観客を獲得。

根岸吉太郎: 『遠雷』(1981)、『キャバレー日記』(1982)等。後に一般映画でも主要監督として活動。

相米慎二: 『ラブホテル』(1985)等。ロマンポルノからの出発後、『翔んだカップル』『台風クラブ』等で青春映画の名匠となる。

滝田洋二郎: 『連続暴姦』(1983)等から出発し、後に『おくりびと』(2008)でアカデミー外国語映画賞を受賞。

主要女優

ロマンポルノの女優陣として、宮下順子、田中真理、谷ナオミ、白川和子、原悦子、片桐夕子、高沢順子、東てる美、芹明香、伊藤美紀等が名を連ねた。これらの女優は、ロマンポルノ独自の専属契約制度を通じて長期的に活動し、シリーズの作品的安定性を支えた。

宮下順子は神代辰巳作品の常連女優として、『一条さゆり 濡れた欲情』『四畳半襖の裏張り』等で出演し、戦後日本映画における重要な女優の一人として記憶されている。

衰退と終焉

AV の登場と観客流出

1981 年前後から、家庭用ビデオデッキの普及に伴うAV産業の成立により、ロマンポルノの観客層は急速に侵食されていった。映画館に出向く必要があった成人映画の視聴が、家庭で随時可能になったことにより、ロマンポルノの劇場興行収入は長期低落傾向に入った。

路線変更と終了

1980 年代半ば以降、日活はロマンポルノの製作内容を一般青春映画寄りに修正する試みを続けたが、興行成績の回復には至らなかった。1988 年 5 月 28 日、最終作群として『ベッド・パートナー』(後藤大輔監督)、『ラブ・ゲームは終わらない』(金澤克次監督)等が公開され、17 年に及んだロマンポルノ製作体制は終了した。日活はその後、一般映画製作・配給に回帰している。

製作終了時点で、ロマンポルノは累計 1,133 本の作品を残した。これは戦後日本映画における単一シリーズとしては最大規模の作品群を構成する。

21 世紀の再評価

学術的再評価

2000 年代以降、ロマンポルノは戦後日本映画史における重要な研究対象として再評価が進んでいる。寺脇研『日活 1971-1988 ロマンポルノ』(2012)、松島利行『日活ロマンポルノ全史』(2000)等が日本国内における体系的研究を提示した。海外では、ジャスパー・シャープ(Jasper Sharp)、トム・メス(Tom Mes)らによる英語圏への紹介が、ロマンポルノを国際的なカルト映画文脈で位置づける契機となった。

ベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭、香港国際映画祭等で、ロマンポルノ作品の特集上映が継続的に開催されており、戦後日本映画の周辺ではなく中核的部分を成す作品群として評価が確立しつつある。

「ロマンポルノ・リブート」(2016)

2016 年、日活は「ロマンポルノ・リブート」プロジェクトを開始し、現代の監督陣(白石和彌、塩田明彦、行定勲、中田秀夫、園子温)による新作ロマンポルノ作品 5 本を製作した。これは旧シリーズの単純な復活ではなく、現代の作家群が当時の制約条件(低予算・短期撮影・一定の性描写量)を継承しつつ自身の作家性を発揮する試みであり、戦後日本映画史の再活性化の試みとして注目された。

文化的言及

寺脇研『日活 1971-1988 ロマンポルノ』(2012)、山根貞男『ロマンポルノと実録ヤクザ映画』(2018)等の著作群は、ロマンポルノを戦後日本映画史の重要な部門として体系的に位置づけている。日本映画批評・研究の主要な対象として、ロマンポルノは現在も継続的に論じられる。

ロマンポルノは、商業的制約と作家的自由度の両立という観点で、戦後日本映画史において他に類を見ない独自の制作体制を確立した。同体制から輩出された監督群が、その後の日本映画の方向性に与えた影響は計り知れず、性表現映画史にとどまらず日本映画史一般における重要な研究対象として位置づけられる。

関連項目

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参考文献

  1. 寺脇研 『日活 1971-1988 ロマンポルノ』 新潮社 (2012)
  2. 山根貞男 『ロマンポルノと実録ヤクザ映画』 筑摩書房 (2018)
  3. Mes, Tom 『Public People, Private People: Masumura, Suzuki, and Konuma』 Routledge (2019)
  4. 松島利行 『日活ロマンポルノ全史』 ワイズ出版 (2000)
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