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スカトロ

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分類フェチ・嗜好 用例スカトロは生理的に無理」 スカトロ系のサークルは島ごと隔離されている」 用法名詞 最終更新 ▸ 累計 PV

スカトロ(すかとろ)とは、糞便および排泄行為に性的関心を結びつける嗜好の総称である。学術用語としては英: coprophilia(コプロフィリア)に対応し、語源的には古代ギリシア語 σκῶρ(skōr、糞)に由来する複合語scatology(糞便学・排泄物学)の俗略形「スカトロ」として日本語に定着した。医学・精神医学の領域では嗜好倒錯(パラフィリア)の一類型として分類される一方、成人向けフィクションの領域ではエログロBDSM文化の周縁に位置する独立ジャンルとして表現史を形成してきた。

概要

スカトロは、糞便・排泄物・排泄行為そのものに性的興奮や情動的価値を付与する嗜好類型を指す。医学的には coprophilia(糞便愛好症)として分類され、関連概念に urophilia(尿愛好症)、klismaphilia(浣腸愛好症)、emetophilia(嘔吐愛好症)などが並列的に存在する。これらはいずれも、文化的に「不浄」「忌避」の対象とされる身体排出物を性的文脈に置換する点で共通する。

成人向けフィクションの領域では、漫画・同人誌・成人向けアニメ・成人向けゲームの一部に、スカトロを主題とする独立ジャンルが存在する。実写領域では国内法の表現規制(刑法第175条、青少年保護条例)および各配信プラットフォームの利用規約により流通経路が極度に限定されており、ジャンルの中心はほぼ二次元媒体および海外配信領域に偏在する。

スカトロは、後述する深刻な感染症リスクを伴うため、現実の関係においては衛生学的・医学的観点から強く非推奨とされる嗜好の一つである。本項は文化史および医学的記述に徹し、実践方法は一切記述しない。

語源

「スカトロ」は英語 scatology(スカトロジー)の語頭三音節を切り出した日本語俗略形である。scatology は古代ギリシア語 σκῶρ(skōr、糞、属格 σκατός skatos)と λόγος(logos、学・言)の合成語で、本来は「糞便学」「糞便に関する論述」を意味する。19世紀の動物学・古生物学において、糞石(コプロライト)研究を含む正規の学術用語として用いられていた経緯がある。

英語圏では転義として、糞便・排泄を扱う猥雑な言説・文学を指す批評用語(scatological humor、糞便的諧謔)としても用いられ、ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』、ラブレー『ガルガンチュア物語』など近世文学の研究領域で確立された分析概念である。

成人向け文脈における用法は20世紀後半の英語圏のサブカル隠語として派生し、英: scat(スカット)という短縮形が成人向けジャンル名として独立した。日本語の「スカトロ」はこの隠語的派生と学術用語の中間に位置する語形であり、1980年代以降の成人向け雑誌・同人誌領域で定着した呼称である。

医学領域における正規の学術用語は coprophilia(コプロフィリア)で、こちらも同じくギリシア語 κόπρος(kopros、糞)+ φιλία(philia、愛好)の合成語である。日本語訳として「糞便愛好症」「糞便嗜癖」が用いられる。

病跡学的記述の歴史

性的倒錯としての糞便愛好の病跡学的記述は、リヒャルト・フォン・クラフト=エビング(Richard von Krafft-Ebing)『Psychopathia Sexualis』(1886年初版)に遡る。クラフト=エビングは同書において、フェティシズム・サディズム・マゾヒズム等と並ぶ性的倒錯類型の一つとして糞便関連の症例を記述し、後の精神医学における paraphilia 概念の基礎を築いた。

20世紀前半には、ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)の精神分析理論において肛門期固着(anal-erotic fixation)概念が提示され、糞便への関心を幼児期の心的発達の一段階として位置づける枠組が形成された。フロイトの弟子ヴィルヘルム・シュテーケル(Wilhelm Stekel)は『Sexual Aberrations』(1930年)において、糞便愛好を含む排泄物関連倒錯の症例研究を体系的に展開した。

現代の診断基準である『DSM-5』(米国精神医学会、2013年)では、coprophilia は独立した診断項目としては設けられておらず、「Other Specified Paraphilic Disorder」(その他の特定されるパラフィリア障害)の項に例示として記載されている。これは当該嗜好それ自体が病理ではなく、嗜好により本人または他者に苦痛・機能障害が生じる場合にのみ障害として診断されるという現代精神医学の立場を反映している要出典

海外 BDSM コミュニティでの分類

海外の BDSM コミュニティにおいて、糞便関連プレイは「エッジプレイ」(edge play、健康・心理面で高リスクな実践類型)の代表例として位置づけられている。コミュニティ内の安全実践書(The New Bottoming BookThe Topping Book 等)は、当該プレイを推奨せず、関与する場合の感染症リスクを明示的に警告する立場を取る。

医学的分類として並列的に扱われる関連概念には以下が存在する。

  • coprophilia(糞便愛好):糞便そのものに対する性的関心
  • urophilia(尿愛好、英: watersports):尿への性的関心
  • klismaphilia(浣腸愛好):浣腸行為への性的関心
  • emetophilia(嘔吐愛好):嘔吐への性的関心
  • mysophilia(汚物愛好):広義の不潔・汚物への性的関心

これらは医学文献において並列に記述される類型であるが、文化的位置づけ・リスク水準・社会的受容度はそれぞれ大きく異なる。海外 BDSM コミュニティの実践規範では、糞便関連プレイは尿関連プレイ(watersports)よりもはるかに高リスクなカテゴリとして区別される。

日本のフィクション領域における位置

日本の成人向け漫画・同人誌領域では、スカトロは一定数の作家・読者層を持つ独立ジャンルとして1980年代以降継続的に存在してきた。永山薫『エロマンガ・スタディーズ』(2006年)はジャンル別整理の中で、スカトロ系を成人向け表現の最周縁に位置するカテゴリとして言及している。

コミックマーケット等の同人誌即売会では、スカトロ系サークルは特定のジャンルコードのもとに集約配置され、近接するエログロ系・リョナ系等とともに会場の周縁ブロックに配置されることが多い。これは閲覧を望まない来場者との動線分離を目的とする即売会運営側の配慮であり、ジャンルの社会的位置を象徴する慣行となっている。

成人向けゲーム領域では、スカトロ要素を中核に据えた作品は極めて少数であり、多くは他ジャンル作品の選択イベントや派生シナリオとして部分的に登場する。成人向けアニメ領域では、表現規制との関係から商業流通経路に乗る作品は限定的であり、ジャンルの中心は同人誌・成人向け漫画に偏在する。

実写 AV 領域では、AV 制作流通倫理機構等の自主審査機関の規定により、糞便を画面内で直接的に映写する表現は事実上不可能となっており、関連ジャンルが流通する場合も比喩的・暗示的演出に留まる。海外配信プラットフォームでも、主要サービスの利用規約は糞便関連コンテンツを禁止対象とする例が多く、ジャンルは流通経路の極度に限定された領域となっている。

フィクション設定の文化的位置

スカトロ的主題は、成人向け表現の文脈以前から、世界文学・批評の領域で独立した分析対象として扱われてきた。スウィフト『ガリヴァー旅行記』ブロブディンナグ編、ラブレー『ガルガンチュア物語』、近代の不条理文学(ジャリ、バタイユ等)における糞便的モチーフは、いずれも「高貴と卑賤の転倒」「身体性と社会規範の対立」を主題とする批評的記号として読まれてきた。

文化人類学の領域では、メアリー・ダグラス『汚穢と禁忌』(Purity and Danger、1966年)において、排泄物を含む「不浄」概念が社会秩序の境界画定機能を担うことが論じられた。スカトロ的嗜好は、この「不浄」と「価値」の対立構造を性的文脈に転倒させる象徴的操作として、文化人類学的な分析対象となりうる要出典

ジョルジュ・バタイユ『エロティシズム』(1957年)、ジュリア・クリステヴァ『恐怖の権力』(Pouvoirs de l’horreur、1980年)におけるアブジェクシオン(abjection、棄却・忌避)概念は、糞便・体液・死体等の身体排出物が引き起こす忌避と魅惑の両義的反応を理論化したもので、スカトロ的表象の批評的読解に援用される枠組の一つである。

医学的観点(感染症リスク)

スカトロ関連行為の最も重要な医学的論点は、糞便を媒介とする感染症の極めて高い伝播リスクである。ヒトの糞便には、健康な個体においても多数の病原性微生物が含まれており、口腔・粘膜・創傷部への接触は重篤な感染症の経路となりうる。

糞口感染(fecal-oral transmission)経路で伝播する代表的な病原体には、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、ノロウイルス、ロタウイルス、サルモネラ属菌、赤痢菌、赤痢アメーバ、ジアルジア、各種寄生虫、および腸管出血性大腸菌 O157 等の病原性大腸菌群が含まれる。これらは健康な成人においても重篤な急性消化器感染症を引き起こし、一部は致死的経過をたどりうる。

性感染症の領域でも、肛門・直腸由来の検体は梅毒・クラミジア・淋菌・HIV・B型肝炎・C型肝炎ウイルス等の伝播経路となりうる。海外医学文献における gay bowel syndrome(腸管症候群、現在は LGBTQ+ コミュニティへの差別的含意があるとして用語使用が忌避されている)の概念史は、肛門性交を含む性行為と消化器感染症との関連が古くから医学的観察の対象であったことを示している。

これらの理由から、現代医学・公衆衛生学の立場ではスカトロ関連の現実の実践は強く非推奨とされ、海外 BDSM コミュニティの安全実践書(The New Bottoming Book、Easton & Hardy 2001)も同様の立場を取る。本項は文化史的記述に徹するものであり、実践方法は記述しない。

表現規制との関係

スカトロを主題とする表象は、日本の現行法制度との関係で複数の論点を抱える。

刑法第175条のわいせつ概念は、判例上「徒に性欲を興奮または刺激し、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するもの」(最高裁 1957年「チャタレイ事件」判決)と定義されてきた。スカトロ的表現はこの定義の文脈で「正常な性的羞恥心を害する」要素を強く有するものとして、わいせつ性判断において重く参照されうる類型である要出典

児童ポルノ禁止法、各都道府県の青少年健全育成条例、東京都の不健全図書指定制度等は、スカトロ系表現を含む過激ジャンルに対し、明示的・黙示的に流通制限を課す枠組として機能してきた。出版社・取次・小売の自主規制および各配信プラットフォームの利用規約による事実上の規制は、法的規制以上に強力な流通障壁となっている。

国際的には、英国の Obscene Publications Act 1959、米国の Miller Test(1973年)等のわいせつ概念規定の文脈でも、スカトロ的表現は「コミュニティ基準に照らした著しい逸脱」として規制対象に含まれうる類型として論じられてきた。白田秀彰『性表現規制の文化史』(2017年)は、わいせつ概念の連続性とジャンル別表現規制の関係について論じている。

関連項目

参考文献

  1. Richard von Krafft-Ebing 『Psychopathia Sexualis』 Ferdinand Enke (1886) — 性的倒錯の病跡学的記述の古典。第12版以降に coprophilia 関連症例の記載
  2. Wilhelm Stekel 『Sexual Aberrations』 Liveright (1930) — 排泄物嗜好を含む性的倒錯の症例研究
  3. 『Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition (DSM-5)』 American Psychiatric Association (2013) — Other Specified Paraphilic Disorder の項に coprophilia を例示
  4. Dossie Easton, Janet W. Hardy 『The New Bottoming Book』 Greenery Press (2001) — 海外 BDSM 安全実践ガイド。糞便関与プレイの感染リスクに言及
  5. 永山薫 『エロマンガ・スタディーズ「快楽装置」としての漫画入門』 イースト・プレス (2006) — 成人向け漫画におけるスカトロ系表現の位置づけと受容史
  6. 白田秀彰 『性表現規制の文化史』 亜紀書房 (2017) — わいせつ概念とジャンル別表現規制の連続性に関する論考

別名

  • スカトロジー
  • scat
  • coprophilia
  • 糞便愛好
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