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エロ単語辞典
PV

着衣

chakui
分類フェチ・嗜好 用例着衣のままだと興奮する」 着衣プレイにハマっている」 用法名詞 ▸ 累計 PV

衣服が肌の上に残ったまま展開する関係性。何かが省略されるところに、別の視覚装置が立ち上がる。

着衣(ちゃくい)とは、衣服を着用したまま行われる性的行為を主題とする嗜好および虚構作品上のジャンルの総称である。脱衣を行わない設定が逆説的に視覚的・心理的興奮を高める表象様式として、独自のフェチ領域を形成している。英語圏では clothed sex あるいは clothed female nude male(略して CFNM、女性着衣・男性裸の構図)等の対応概念が知られる。

概要

着衣は、虚構作品上の表現様式として、登場人物が衣服を着用したまま性的行為を行う場面構成を中核とする。完全脱衣を伴わない設定は、衣服による身体線の強調、衣服の乱れ・破れの視覚的表現、衣装が暗示する社会的役割(制服・OL 服等)の保持等、独自の視覚効果を成立させる。

着衣ジャンルは、より広い装束フェティシズムの一翼を成し、隣接領域として制服ストッキングヒールOL等の各装束特化ジャンルと緊密な関係を持つ。とりわけ「制服着衣」「OL 着衣」等の複合カテゴリは、着衣ジャンルの中核的サブカテゴリとして用法が確立している。

着衣の表象上の機能性は、脱衣されない衣服が「見えない部分」を視覚化する装置として機能する点にある。露出されない身体部位を衣服越しに想像させる視覚作用、衣服の乱れが象徴する状況の進展、衣装が保持する社会的役割と性的状況の対比等が、独自の興奮を成立させる構造として機能している。

語源

「着衣」は漢字「着」(きる、つける)と「衣」(ころも、衣服)からなる漢語で、「衣服を着用すること」「着用された衣服」の字義を持つ。古典中国語以来「衣服を身につける」一般的意味で用いられた語が、近代日本語の一般語として定着した。

20 世紀後半の SM・フェチ文化の発展過程において、当該漢語が性的嗜好を指す業界用語としても用いられるようになった。1980 年代以降の成人向け雑誌・漫画における頻出語として用法が固定化したと見られる 要出典

英語圏で対応する概念は clothed sex である。同分野の細分化された略語として CFNM(clothed female nude male)・CMNF(clothed male nude female)等の業界用語が、英語圏フェチ・コミュニティにおいて流通している。

歴史と展開

美術・文学における前史

衣服を着用したままの性的場面は、世界の美術・文学において古くから散見される表象である。古代ローマのフレスコ画、中世日本の春画、近世欧州のロココ絵画等、各時代・各地域に独自の着衣的表象が見られる。江戸期の春画においては、着物の前裾を割いて行為に及ぶ構図が標準的に描かれており、現代の着衣ジャンルの一系譜として位置づけうる。

戦後成人向け作品における主題化

戦後日本の成人向け作品において、着衣的表象は早期から定着した表現様式であった。1950 年代以降の SM 雑誌、1970 年代の日活ロマンポルノ、1980 年代以降の成人向け漫画・同人誌等、各媒体において衣服を保持したままの性的場面が標準的構成要素として扱われてきた。

制服着衣・OL着衣・水着着衣等の各派生サブジャンルは、それぞれの装束に特化した着衣表象として独立した一群を形成した。各サブジャンルは衣装の社会的役割(学校・職場・余暇等)と性的状況の対比を主題化する点で、共通の表現論的構造を共有する。

商業ジャンル化の進展

2000 年代以降、AV 媒体・成人向け漫画・同人誌等の各領域において、「着衣もの」は独立した商業ジャンルとして位置を確立した。専門レーベル・専門アンソロジー・専門タグの成立を見るに至っている。

同人誌・成人向け漫画の検索タグ体系では、「着衣」「着衣セックス」「着衣プレイ」等の語が独立タグとして用いられ、「制服」「ストッキング」「OL」「人妻」等の隣接タグとの複合検索の起点として機能している。

着エロ 領域との接続

着衣ジャンルと隣接する着エロ領域は、衣装着用状態の身体表現を中核とするビデオ・写真作品ジャンルである。両者は重なる表現領域を持つが、着衣が「行為における衣装保持」を中核とするのに対し、着エロは「衣装着用状態のセクシュアルな表現それ自体」を中核とする点で区別される。

派生形態とフェチの細分化

装束による細分化

着衣ジャンルの内部には、装束による多様な細分化がある:

  • 制服着衣: 学校制服を着用したままの場面を主題とする型。
  • OL着衣: ビジネススーツ・OL 服装を着用したままの場面を主題とする型。
  • 水着着衣: 水着を着用したままの場面を主題とする型。
  • 着物着衣: 和装を着用したままの場面を主題とする型。
  • スポーツウェア着衣: ジャージ・体操服等を着用したままの場面を主題とする型。
  • 冬物着衣: コート・セーター等の厚手衣装を着用したままの場面を主題とする型。

「衣装の乱れ」の主題化

着衣ジャンルの中核的視覚要素のひとつは、衣装の乱れである。シャツの裾の乱れ、ストッキングの伝線、ボタンの外れ、衣装の部分的破れ等が、状況の進展を視覚的に表現する装置として機能する。「衣装は完全な状態を保持しないが、完全な脱衣には至らない」中間状態が、着衣ジャンルの典型的視覚構図を成す。

「ガーター」「ノーパン」等との複合

着衣ジャンルは、しばしば部分的露出(ノーパン・ノーブラ等)と複合される。完全着衣でありながら下着を欠如する設定、ガーターベルト等の補助下着のみを着用する設定等は、着衣ジャンルの典型的細分化として用法が確立している。

CFNM・CMNF

英語圏のフェチ業界では、CFNM(clothed female nude male、女性着衣・男性裸)・CMNF(clothed male nude female、男性着衣・女性裸)等の構図特化サブジャンルが独立した一群を形成している。両者は当事者の性別構成を中核要素とする点で、日本の着衣ジャンルとは異なる分節軸を持つ。

文化的言及

「省略」の表象論

着衣ジャンルの興味深い特徴は、「行為の中核部分が衣装によって視覚的に省略される」点にある。視覚情報の部分的省略が、視聴者・読者の想像力を活性化する装置として機能する。表象論的には、当該ジャンルは「見せないことによって見せる」逆説的構造を持つ表現形式として論じうる。

装束の社会的記号性

着衣ジャンルにおいて選好される装束は、特定の社会的役割(学生・OL・看護師・教師等)を象徴する記号として機能している。当該装束を保持したままの性的場面は、社会的役割と性的状況の対比・緊張関係を主題化する点で、装束の社会的記号性を二重に活用する表現様式として理解される。

関連項目

参考文献

  1. Anne Hollander 『Sex and Suits』 Knopf (1994)
  2. Elizabeth Wilson 『Adorned in Dreams: Fashion and Modernity』 Virago (1985)
  3. Kimi Rito 『Hentai Manga! A Brief History of Pornographic Comics in Japan』 Fakku (2019)
  4. 『現代用語の基礎知識』 自由国民社 (2010)

別名

  • chakui
  • 着衣プレイ
  • 着衣セックス
  • clothed sex
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