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二次創作

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分類エロ作品 用例「推しキャラの二次創作を描き続けている」 二次創作で原作の解釈が深まった」 用法名詞・動詞 関連同人誌 / エロ漫画 / エロゲ / コミケ / 同人ゲーム 最終更新 ▸ 累計 PV

電子書籍ストアの新刊欄に、見覚えのあるキャラクターの絵が並ぶ。原作とは別の作家が描き、原作とは違う物語が描かれている。原作者でも出版社でもない誰かが「彼女と彼の続き」を勝手に描き、それを別の誰かが読み、また別の誰かがそれに反応する。日本のサブカルチャー経済は、この派生創作の連鎖の上に成立してきた。

二次創作(にじそうさく、英: derivative work、fan fiction)とは、既存の原作の世界観・キャラクター・設定を借りて行う派生的創作活動、ならびにその成果物の総称である。本項では同人誌文化との結合、著作権法上の位置(親告罪としての黙認構造)、性的二次創作の文化的位置、海外との比較について扱う。

概要

二次創作は、(1) 原作既成キャラクターを借用した小説・マンガ・イラスト・動画・音楽・ゲーム等の制作、(2) その商業的・非商業的流通、(3) 原作公式・原作者・他のファンとの相互作用、を含む文化的実践全般を指す。

日本においては、特に同人誌即売会(コミケ等)、Pixiv 等のイラスト投稿サイト、ニコニコ動画・YouTube 等の動画プラットフォームを舞台として、二次創作が大規模かつ恒常的に行われている。商業マンガ・アニメ・エロゲ・ライトノベルが原作となり、それらに対する二次創作が原作の認知拡大・コミュニティ形成に寄与する循環構造が成立している。

性的二次創作(原作キャラクターを性的場面で描く創作)は、二次創作活動の主要部分を占め、コミケに集まる同人誌の過半数が成人向け二次創作である。本項では性的二次創作を含む全体像として記述する。

語源

「二次創作」は日本語におけるサブカルチャー用語で、1980 年代後半から 1990 年代にかけて同人誌即売会界隈で確立した語である要出典。原作を「一次創作」、それから派生した創作を「二次創作」と区別する用法で、原作と派生作の関係を作家側・読者側から記述する語として定着した。

英語圏の対応語は fan fiction(小説寄り)、fan art(イラスト寄り)、derivative work(法学的)等で、それぞれが「二次創作」の含意の一部を占める。日本語の「二次創作」は、メディア横断的に派生創作全般を指す包括語である点で、英語の個別概念より広い。

歴史

前史:江戸期の見立て・本歌取り

日本の文学・絵画には、原典を踏まえた派生創作の伝統が古くからある。和歌の本歌取り、俳諧の見立て、浮世絵の春画における歌舞伎名場面の借用等は、現代的意味での二次創作の遠い祖先と位置づけられる。江戸期の出版文化では、人気戯作のパロディ・続編・別作家による翻案が大量に流通していた。

戦後:同人誌文化の確立(1950–1980 年代)

戦後日本の二次創作は、1950 年代の SF ファンダム、1970 年代の少女マンガファンダム、1975 年のコミックマーケット創設を経て確立した。1980 年代前半の『キャプテン翼』(高橋陽一、1981 年連載開始)は、女性ファンによる男性キャラクター同士の関係性を描いた「やおい」二次創作を爆発的に拡大させ、女性ファンダムの主要表現形態として「二次創作」を定着させた。

同時期、男性向けのエロマンガ同人誌でも、人気アニメ・マンガ・エロゲのキャラクターを描いた成人向け二次創作が一大ジャンルとなった。コミケ参加サークルの過半数が二次創作系である構造は、1980 年代後半に確立した。

1990 年代:作品ジャンルの拡大

1990 年代の『美少女戦士セーラームーン』(1992〜)、『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)、『ときめきメモリアル』(1994)、『To Heart』(1997)等が連続的に二次創作の主要原作となった。各作品の流行に応じて、同人誌即売会のスペースが大規模に再配置され、「ジャンル」(原作別の同人サークル分類)の新陳代謝が活発化した。

エヴァンゲリオン関連の同人誌は 1996〜1997 年に爆発的増加を見せ、コミケの全参加サークル数を押し上げる要因となった。

2000 年代:インターネットへの拡散

2000 年代に入ると、二次創作の主戦場は同人誌即売会から徐々にインターネット投稿サイトへと拡張した。2007 年開設の Pixiv は、イラスト形式の二次創作が常時投稿されるプラットフォームとして急成長し、二次創作の即時的・大量的流通を可能にした。ニコニコ動画(2006 年開設)は MAD 動画・歌ってみた・踊ってみた等の動画形式の二次創作の場となった。

2010 年代以降は X(旧 Twitter)、TikTok、YouTube 等の SNS・動画プラットフォームが、若年世代の二次創作流通の主要舞台となっている。

2010 年代以降:商業化と境界の流動化

2010 年代後半以降、二次創作と商業出版の境界は流動化している。原作公式が二次創作の二次商業化を許諾するパターン(『Fate/Grand Order』のスピンオフ等)、二次創作出身作家が商業デビューするパターン、商業出版社が二次創作即売会を共催するパターン等、原作・派生・公式の三項関係が再編成されている。

同人ゲームにおいても、二次創作 → オリジナル化 → 商業ヒットの流路は『東方Project』派生作品、Vocaloid 関連作品等で確立している。

著作権法上の位置

二次創作は、日本の著作権法上は原則として「翻案権」(著作権法 27 条)・「複製権」(同 21 条)の侵害に該当する可能性がある行為である。原作者の許諾なしに行われる二次創作は、原作者から見て侵害行為となりうる。

ただし、日本の著作権法は親告罪(著作権侵害は被害者の告訴がなければ起訴できない)を採用しているため、原作者・著作権者が告訴しない限り、二次創作は実質的に処罰の対象とならない。多くの原作公式・出版社は、二次創作を「黙認」する姿勢を取り、結果として大規模な二次創作市場が成立している。

2018 年の TPP 関連法改正により、一部の著作権侵害が非親告罪化されたが、同人誌における二次創作は適用対象外とする運用が示され、実質的な「黙認」体制は維持された。一方で、原作公式が「二次創作ガイドライン」を公表し、許容範囲を明示するケースが増加している。

性的二次創作

成人向け二次創作は、二次創作全体の物量的な相当部分を占める。原作の少年マンガ・少女マンガ・アニメ・エロゲ等のキャラクターを、原作では描かれない性的場面で描く創作活動である。男性向け同人誌では人気作品のヒロインを主人公が攻略する形式、女性向け同人誌では男性キャラクター同士の関係性を描く「やおい・BL」形式が、それぞれ大きなジャンルを成している。

性的二次創作は、原作者・出版社の側から見ると、原作のイメージ管理上の問題となりうる。一部の原作・出版社は、成人向け二次創作の自粛を呼びかけるガイドラインを示しているが、強制力は限定的である。法律上はわいせつ図画頒布罪の規制対象となりうる作品もあり、即売会・印刷所・流通業者の自主規制が運用されている。

海外との比較

二次創作の「黙認」体制は日本固有の慣行であり、海外、特に米国・英国の著作権法・運用とは性格を異にする。米国では fan fiction.net、Archive of Our Own (AO3) 等の二次創作専門プラットフォームが発達しているが、原則として非商業利用に限定される。商業同人誌のような有償流通は、米国の文脈では強い著作権侵害として扱われやすい。

韓国・中国・台湾でも日本のコミケ式の同人誌即売会が開催されているが、現地の著作権法・運用との緊張関係を抱えている。中国では原作公式・国家規制との関係でしばしば二次創作が萎縮し、日本のような大規模な黙認体制は成立していない。

文化的言及

二次創作は、サブカルチャー研究・著作権論・メディア論の主要対象である。Sharon Kinsella『Adult Manga: Culture and Power in Contemporary Japanese Society』(2000)は、日本の同人誌文化と二次創作を欧米学術界に紹介した代表的著作である。Saito, Tamaki『Beautiful Fighting Girl』(2011)は、二次創作とキャラクター愛着の精神分析的構造を論じている。

二次創作は、原作・公式・派生の三項関係を再編し続ける動的な文化生産システムとして、現代日本のサブカルチャー経済の根幹を成している。

関連項目

参考文献

  1. 竹内オサム 『戦後マンガ50年史』 筑摩書房 (1995)
  2. Kinsella, Sharon 『Adult Manga: Culture and Power in Contemporary Japanese Society』 Curzon Press (2000)
  3. 『日本の著作権法における非親告罪化』 Wikipedia 日本語版 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E6%B3%95%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E9%9D%9E%E8%A6%AA%E5%91%8A%E7%BD%AA%E5%8C%96
  4. Saito, Tamaki 『Beautiful Fighting Girl』 University of Minnesota Press (2011)
  5. コミックマーケット準備会 編 『コミックマーケット30'sファイル』 青林工藝舎 (2005)

別名

  • 二次創作物
  • ファンアート
  • fan fiction
  • derivative work
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